Phase-field Simulation of Microstructural Evolution Process in Alloy System

第一原理計算、分子動力学法、モンテカルロ法、CAL-PHAD法、クラスター変分法、Nモデル、セルラーオートマトン法、、、等々、材料化学における諸々の現象に応じて、または対象とする時空スケールに応じて、さらには現象の物理的起源を理解するために、または現場で活用するためにと目的に応じて、多くの計算材料化学的アプローチが発展している。本稿では、その中でも合金の組織形成を対象とする手法であるフェーズ・フィールド法 (Phase-Field Method, PFM)に関して、著者らが行ってきた研究を紹介したい。その内容は、固相変態を対象とした第一原理フェーズ・フィールド・シミュレーションと、凝固過程を対象とした定量的フェーズ・フィールド・モデリングに関するものである。PFMに関しては、本誌において優れた解説が掲載されている。また、文献(3)-(8)も参考にされたい