本学食物栄養専攻2年生45名を対象に,昼食に関する食事意識についてアンケート調査を行い,ついで基本食を中心に料理選択をした昼食(計画メニュー)と実際に摂取したメニュー(摂取メニュー)の各々135食を記録させ,栄養素等摂取状況および出現した料理名を基本食に分類し比較検討を行い,次のような結果を得た。(1)1日の食事配分に占める昼食の割合意識は,33.5%であった。(2)昼食の喫食率では,「毎日食べる」86.0%,「時々食べる」12.0%,「毎日欠食する」2,0%であった。(3)昼食の内容は,「お弁当派」45.5%,「自炊派」9.1%,「外食派」18,2%,「併用派」25.0%であった。(4)喫食時の意識については,「好きなものを食べる」「食品の組み合わせを考える」「栄養のバランスを考える」の順に多かった。(5)昼食のイメージについては,安価でやや洋風が好まれ,家庭的イメージが高かった。(6)昼食の摂取量(栄養所要量の1/3量)と比較してみると,計画メニューは,カルシウム(63.9%)を除いた全ての栄養素はほぼ目標量を満たしていた。一方,摂取メニューは,エネルギー比率からみるとほぼ理想的な範囲であったが,全ての栄養素の摂取量は大幅に不足していた。(7)メニューからみた料理の種類は,計画メニューの方が摂取メニューより2.4倍と多かった。(8)摂取メニューでは,主食の麺料理と副菜の卵料理は計画メニューより高い出現頻度を示した。また,主菜には,ソーセージ,ハム,かまぼこ等の加工食品が目立った。(9)食物・栄養に関わる女子短大生は,知識としては理解しているものの,摂取する量はかなり少ないことが分かった。本研究の要旨は,第39回日本栄養改善学会で発表した