本研究の目的は,中学生の主観的健康観を高めるために中学生の生活実態を把握し,生活習慣や健康に対する意識の課題を明確にすることである。また,その課題を改善するために,保健指導を意図的に実施することにより,より効果的に生徒の主観的健康観を高める方法についても検討した。主体的健康観が高まることで,生徒各々のQOL(生活の質)を高めることにも繋がり得ると考えられる。 そこで,中学2年生を対象に,運動・食事をはじめとした生活習慣や,健康状態などについて調査を行い,主観的健康観がどのような要因と関連しているか明らかにすることを試みた。そして,その要因とライフスタイルや健康に対する意識との関連性ついて考察し,中学生の主観的健康観を高めるための個別指導の方法も試みた。運動部に所属する男子生徒の食事内容について,スポーツ栄養の指導経験がある栄養士から個別指導を受けることにより,中学生の男子生徒の食に対する意識を高め,発育発達や健康の保持増進に及ぼす影響を再認識できる機会としては非常に効果的であった。This study aims to examine the education of children regarding healthy living and food, from the perspective of subjective health sense. It was hypothesized that health guidance would improve students’ knowledge and thus raise their subjective health. Raising subjective health would then lead to an in...