日本経済史研究を先導してこられた石井寛治氏の『資本主義日本の歴史構造』は,研究史で十分掘り下げられていない論点を選んだ分析の深さ,方法的に試みられる「数量分析重視の最近の経済史的アプローチでもなければ伝統的な社会経済史的アプローチでもなく,新たな政治経済史的アプローチ」の鋭さ,歴史法則論・国家論の展開の大胆さ,そして,社会科学,歴史学の研究者が真正面から対峙すべき現代の課題の所在提示の鮮明さを特徴とした力作である.石井氏の問題提起について,評者の評価と見解を述べたい.Doctor Kanji Ishii, who has been an excellent leader of the research on Japanese economic history, newly published‘ The Historical Structure of Capitalistic Society of Japan’. The characteristic features of this book can be summarized in four points; the deepness of analysis of problems having been hitherto left less touched, the sharpness of the new approach named as the politico-economic approach different from the conventional economic history approach or the cliometrics approach, the boldness of presented...
本稿の課題は,橋本寿朗の遺作となった『戦後日本経済の成長構造』(有斐閣,2001年)と『デフレの進行をどう読むか』(岩波書店,2002年)を批判的に検討し,橋本日本経済論の到達点を明らかにしたうえで,...
筆者は2008年度から共通教育科目の留学生対象の講義科目である「日本事情1・2」を担当することになった。一般に「事情」というタイトルを冠する科目は,体験学習や伝統文化の紹介を中心に据えた内容であったり...
日本知識界對中國的研究源遠流長,因而對中認識存在許多不同的看法,本文透過對加加美光行的研究,提供其中一個面向的整理,也希望透過加加美對方法論的研究,能為台灣國別學的研究方法提供一個借鏡。本文採用文本分...
本稿でとりあげる大塩平八郎はかの天保八年の「大塩の乱」によってよく知られている。大塩については幕吏が大阪において一般民衆と共に封建制批判を行ない、その支配を根抵からゆるがせたものであるとの評価が与えら...
個人情報保護のため削除部分あり福沢諭吉と康有為はいずれも近代啓蒙思想家であった。日本と中国との近代史に占めるこの二人の地位は、いうまでもなく、きわめて重要であった。彼らの維新変革思想などについて、多く...
研究ノート(Note)日本における経済学の導入は、近代日本にとって、西欧の先進科学の一つとして、軍事・政治・産業の制度や技術と並んで、焦眉の急を要することである。経済学とは、受け容れた国々の時代や環境...
中国には1900 年前後に日本を経由して社会学が伝播した。列強の支配による国家と民族の存亡の危機から中国を救う理論的根拠を,社会進化論,社会有機体説をベースにした当時の社会学に求めたのである。この論考...
《日本文化的问题》是西田几多郎的重要著作之一。西田从自己的“辩证法”逻辑出发,试图为日本文化赋予哲学内涵和历史使命,以纠正狭隘的民族主义、军国主义。然而他的哲学话语未能成功干预法西斯政治,反而汇入了充...
江户时代是日本资本主义的萌芽期,在这个时期,除了市场经济自身的发展以及"割据性"的封建幕藩体制的双重影响外,佛教思想对日本资本主义精神也发挥了重要作用.佛教思想中的...
和辻哲郎によって先鞭がつけられた日本文化風土論は、第二次世界大戦の敗戦を契機として、挫折した。形成期から発展期へ至る道が、敗戦で頓挫した。しかし、和辻以来の伝統は、環境論を重視する戦後日本の地理学者...
私の講演の題は「日本的労使関係論の再構成」であります。諸君が経営学部なり経済学部なりで勉強されますのはできあがった体系であり, 経営学についてでもできあがった体系を学ぶのであります。本を読むにしまして...
P(論文)素朴だが核心的な問いから始めたい。はたして日本に市民社会と呼びうるものが存在するか。日本にも「市民社会論」を研究して、非常に独創的な業績を発表してきた社会科学者たちがいないことはない。しかし...
出原政雄編『戦後日本思想と知識人の役割』(法律文化社、2015年)の書評報告。1.本書の独自性をどこに求めるべきか。(1)戦前・戦中と戦後との相互関係を念頭に置いたこと、(2)1950年代の言論活動へ...
人文研第18研究会の研究を基に,これまでに刊行された5冊の研究書に対する書評を念頭におき,「5W1Hの視点」と「国際比較の視点」を取り入れ,3つのランドマーク商品の事例を挙げ,「商品と社会」の関係につ...
個人情報保護のため削除部分あり鎌倉期公家政権の政治制度史が他に比して大変遅れている中で、本論稿では鎌倉中期以降、公家政権に於て重要な職制と なる院伝奏、および朝幕関係の変化を考える上で重要な関東申次の...
本稿の課題は,橋本寿朗の遺作となった『戦後日本経済の成長構造』(有斐閣,2001年)と『デフレの進行をどう読むか』(岩波書店,2002年)を批判的に検討し,橋本日本経済論の到達点を明らかにしたうえで,...
筆者は2008年度から共通教育科目の留学生対象の講義科目である「日本事情1・2」を担当することになった。一般に「事情」というタイトルを冠する科目は,体験学習や伝統文化の紹介を中心に据えた内容であったり...
日本知識界對中國的研究源遠流長,因而對中認識存在許多不同的看法,本文透過對加加美光行的研究,提供其中一個面向的整理,也希望透過加加美對方法論的研究,能為台灣國別學的研究方法提供一個借鏡。本文採用文本分...
本稿でとりあげる大塩平八郎はかの天保八年の「大塩の乱」によってよく知られている。大塩については幕吏が大阪において一般民衆と共に封建制批判を行ない、その支配を根抵からゆるがせたものであるとの評価が与えら...
個人情報保護のため削除部分あり福沢諭吉と康有為はいずれも近代啓蒙思想家であった。日本と中国との近代史に占めるこの二人の地位は、いうまでもなく、きわめて重要であった。彼らの維新変革思想などについて、多く...
研究ノート(Note)日本における経済学の導入は、近代日本にとって、西欧の先進科学の一つとして、軍事・政治・産業の制度や技術と並んで、焦眉の急を要することである。経済学とは、受け容れた国々の時代や環境...
中国には1900 年前後に日本を経由して社会学が伝播した。列強の支配による国家と民族の存亡の危機から中国を救う理論的根拠を,社会進化論,社会有機体説をベースにした当時の社会学に求めたのである。この論考...
《日本文化的问题》是西田几多郎的重要著作之一。西田从自己的“辩证法”逻辑出发,试图为日本文化赋予哲学内涵和历史使命,以纠正狭隘的民族主义、军国主义。然而他的哲学话语未能成功干预法西斯政治,反而汇入了充...
江户时代是日本资本主义的萌芽期,在这个时期,除了市场经济自身的发展以及"割据性"的封建幕藩体制的双重影响外,佛教思想对日本资本主义精神也发挥了重要作用.佛教思想中的...
和辻哲郎によって先鞭がつけられた日本文化風土論は、第二次世界大戦の敗戦を契機として、挫折した。形成期から発展期へ至る道が、敗戦で頓挫した。しかし、和辻以来の伝統は、環境論を重視する戦後日本の地理学者...
私の講演の題は「日本的労使関係論の再構成」であります。諸君が経営学部なり経済学部なりで勉強されますのはできあがった体系であり, 経営学についてでもできあがった体系を学ぶのであります。本を読むにしまして...
P(論文)素朴だが核心的な問いから始めたい。はたして日本に市民社会と呼びうるものが存在するか。日本にも「市民社会論」を研究して、非常に独創的な業績を発表してきた社会科学者たちがいないことはない。しかし...
出原政雄編『戦後日本思想と知識人の役割』(法律文化社、2015年)の書評報告。1.本書の独自性をどこに求めるべきか。(1)戦前・戦中と戦後との相互関係を念頭に置いたこと、(2)1950年代の言論活動へ...
人文研第18研究会の研究を基に,これまでに刊行された5冊の研究書に対する書評を念頭におき,「5W1Hの視点」と「国際比較の視点」を取り入れ,3つのランドマーク商品の事例を挙げ,「商品と社会」の関係につ...
個人情報保護のため削除部分あり鎌倉期公家政権の政治制度史が他に比して大変遅れている中で、本論稿では鎌倉中期以降、公家政権に於て重要な職制と なる院伝奏、および朝幕関係の変化を考える上で重要な関東申次の...
本稿の課題は,橋本寿朗の遺作となった『戦後日本経済の成長構造』(有斐閣,2001年)と『デフレの進行をどう読むか』(岩波書店,2002年)を批判的に検討し,橋本日本経済論の到達点を明らかにしたうえで,...
筆者は2008年度から共通教育科目の留学生対象の講義科目である「日本事情1・2」を担当することになった。一般に「事情」というタイトルを冠する科目は,体験学習や伝統文化の紹介を中心に据えた内容であったり...
日本知識界對中國的研究源遠流長,因而對中認識存在許多不同的看法,本文透過對加加美光行的研究,提供其中一個面向的整理,也希望透過加加美對方法論的研究,能為台灣國別學的研究方法提供一個借鏡。本文採用文本分...