【目的】 壁深達度が固有筋層に留まる胆囊癌(pT1b胆囊癌)の切除術式に関して, 胆囊摘出術で十分であるか, 肝切除やリンパ節郭清を伴う切除(根治切除)が必要であるかについては, 未だに一定の見解が得られていない. 本研究では, pT1b胆囊癌に対する適切な切除術式を明らかにする. 【対象と方法】 外科切除されたpT1b胆囊癌43例を対象とした. 術式の内訳は胆囊摘出術25例, 根治切除18例であり, 両術式間で臨床病理学的因子および術後遠隔成績を比較した. 癌巣の全割標本から組織学的壁深達度を診断した. 合計168個の摘出リンパ節において転移の有無を評価した. 術後経過観察期間の中央値は127か月であった. 【結果】 術前に胆囊癌または胆囊癌疑いと診断された症例は, pT1b胆囊癌43例中16例(37%)であり, いずれの症例も術前に確証的な画像的根拠をもって壁深達度を診断できなかった. 術前に診断された16例中14例と胆囊癌と術中診断された2例は進行胆囊癌を除外できずに根治切除が実施された. 胆囊摘出術後に追加で根治切除が実施されたのは2例であった. 残りの25例は胆囊摘出術のみが実施された. 検索したすべてのリンパ節に転移を認めなかった. 静脈浸潤, 神経浸潤を全例で認めなかったが, リンパ管浸潤を根治切除実施の1例に認めた. 切離断端は全例で組織学的に陰性であった. 原病死は遠隔転移再発による2例(肝転移, 肺転移が各々1例)であり, いずれの症例も根治切除を受けていた. 胆囊摘出術実施例および根治切除実施例の累積5年全生存率は, 各々86%, 82%であり, 両術式間で明らかな差を認めなかった(P=0.956). 【結論】 pT1b胆囊癌のほとんどが局所への進展に留...
【背景】脳梗塞後の回復期において, 機能回復を促進させる治療法の確立が望まれているが, 未だ臨床応用はなされていない. 血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth fac...
P(論文)"前報につづいて,今回は肥満を伴わない循環器系疾患の高脂血症をとりあげ,その治療効果に栄養・食品の摂取がどのような影響を及ぼすかについて,食事形態の異なる症例ごとに追求することを目的とした....
【目的】大腸癌肝転移と肝内胆管癌は両者ともに腺癌であり, 画像検査や腫瘍マーカー等も類似した所見を示すことが多い. 今回我々は, 術前に肝内胆管癌との鑑別が困難であり, 切除標本の免疫組織化学により診...
学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第4423号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第822号. 学位授与年月日: 平成30年3月23日新潟医学会雑誌. 2015. 129(6), 309-3...
本研究ではブタ卵管上皮細胞の無血清培養法を検討し,この培養法によってブタの卵管上皮細胞から産生されるタンパク質の解析と培養上清中の高分子画分の細胞増殖活性を探索した. 未成熟のブタの卵管をEDTAとコ...
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侵襲や炎症の定量的指標としては一般的にCRPが用いられているが, CRPは遅延型急性反応物質であり, 急性相反応を反映する指標として一般化され普及しているものはほとんどない. 近年好中球から分泌される...
【目的】術前外来化学療法を受ける乳がん患者のQOLに患者の属性や化学療法に伴う副作用をはじめとする臨床的事項や心理的要因が患者に与える影響を明らかにする. 【方法】術前外来化学療法を受ける乳がん患者5...
【緒言】近年, 本邦における潰瘍性大腸炎の患者数は増加傾向である. それに伴い潰瘍性大腸炎の長期経過例も増加し, 潰瘍性大腸炎の慢性炎症粘膜を発生母地とする大腸癌, およびその前癌病変と考えられるdy...
【緒言】間質線維化反応(Desmoplastic Reaction : 以下DR) とは,間質で線維芽細胞などが増生する状態を指し,癌が浸潤する際に発育先進部において認められる.早期大腸癌において,D...
【背景と目的】 放射線誘発マウス胸腺リンパ腫のゲノム解析から, Bcl11bは単離されたがん抑制遺伝子である. T-ALLにおいてBcl11bはハプロ不全ながん抑制遺伝子として働くことが示されている....
【はじめに】KOH-コラゲナーゼ法は, 組織の結合組織線維成分を除去することで, 残った細胞成分を走査型電子顕微鏡(走査電顕)で立体的に観察することができるようにする手法である. 本研究では, この方...
本邦における肺癌の発生ならびに肺癌死亡の増加が著しい.20世紀終盤には肺癌死亡は胃癌を抜いて第1位になった.この増加傾向は今後も続き,西暦2015年には年間肺癌死亡者数は12万人に達すると推計されてい...
在院日数は入院診療の質や収支を反映するよい指標である. 在院目数を規定する因子を特定することは, 入院診療の質や収支の改善に有用な情報をもたらす. そこで, 本研究では, 肝細胞癌患者を対象として, ...
野菜や果物の, がん及び循環器疾患(CVD)予防効果は常識的であると考えられてきたが, 近年, 欧米の大規模コホートでがんについては否定的な結果が相次いでいる. わが国の大規模コホート研究において, ...
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