【緒言】大腸粘膜下層浸潤癌(SM癌)における粘膜下層の間質中に存在する癌の小胞巣である簇出はリンパ節転移危険因子であると報告されており, 内視鏡的粘膜切除後の病理診断でSM癌かつ簇出高度陽性と診断された症例では追加切除が推奨されている. 簇出の検出は, 通常のHE染色では困難なことがあり, 免疫染色の施行により簇出の検出自体は容易になるが, 免疫染色による簇出評価の判定基準は確立されていない. 本研究の目的は, HE染色および免疫染色を用いて判定した簇出個数とリンパ節転移との関連を解析し, 免疫染色における簇出評価の判定基準を立案することである. 【方法】1981年から2008年にリンパ節郭清を伴う外科切除が施行された大腸SM癌310例を対象とした. 病理組織学的リンパ節転移は31例(10%)に認められた. 病変の浸潤最深部を含む連続切片を作製し, HE染色および上皮性サイトケラチンCAM5.2免疫染色を行った. 簇出は, 癌発育先進部の間質中に存在する単個ないしは5個未満の癌胞巣を簇出と定義し, 簇出が最頻出するSM浸潤部を選定し, 20×10倍1視野当たりの簇出個数を算定した. 染色別にROC曲線を作製し, リンパ節転移予測の正確度が最も高い簇出個数の閾値を決定した. 【結果】HE染色, CAM5.2免疫染色を用いて評価した簇出検出個数の平均±標準誤差は, 各々3.5±0.2, 8.4±0.5であり, CAM5.2免疫染色を用いて評価した方が有意に簇出検出個数は増加した(p<0.001). リンパ節転移陰性であった279例におけるHE染色, CAM5.2免疫染色を用いて評価した簇出検出個数は各々3.3±0.2, 8.1±0.5であったのに対し, リンパ節転移陽性であった3...
【目的】2型糖尿病(糖尿病)対策は世界的に保健政策上の重要な関心事となっている.新潟県西川町では昭和44年から平成9年まで食後尿糖検査をスクリーニングに利用して糖尿病検診を行ってきた.研究目的はその記...
新潟大学保健管理センターでは, 平成18年度より, 学生定期健康診断の際に, 全学部の学生と大学院生約13,000名を対象に, 任意で「新潟大学メンタルヘルス検診」を実施している. DSMの気分障害の...
P(論文)"日本の人口の高齢化が他に例を見ないほど急速に進行していることは,指摘されて既に久しい.65歳以上人口比は,1985年に10.3%と1割強を示したが(国勢調査1985),以後も上昇を続け,1...
【諸言】表在型食道癌の中で, 壁深達度が粘膜上皮(m1)もしくは粘膜固有層までの病変(m2)に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が施行されている. 一方, ESD後の病理組織学的診断で粘膜下層(...
【緒言】膵癌は, 罹患数と死亡数がほぼ同数であり難治性消化器癌の代表である. 膵癌の予後予測因子としては組織分化度, リンパ節転移の有無, 癌遺残の有無などの病理学的因子が報告されている. 近年, 大...
目的:職域集団を対象とした禁煙教室において,禁煙成功に関連する因子および禁煙1ヶ月後の健康診断項目の変化を明らかにし,健診の活用による産業保健領域の効果的な禁煙サポートを検討する.方法:対象は某企業の...
糖尿病は, 糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症, 糖尿病性末梢神経障害を引き起こす. この病態機序の背景には血液臓器関門機能の障害がある. 一般に血液臓器関門は, 内皮細胞, それを取り囲む周皮細胞, グリ...
【背景】下行大動脈, 胸腹部大動脈の手術は, 大動脈遮断による一時的な脊髄虚血が避けられため, 重篤な合併症である対麻痺を生じる可能性がある. 対麻痺を防止するために, 低体温, 脊髄ドレナージ, や...
【緒言】胆道癌では外科切除が唯一の根治的治療であるが, その切除成績は未だ十分ではなく術後に高率に再発を認める. 再発胆道癌の予後は一般的に不良であり, 再発巣に対する外科切除の適応や意義は不明である...
【緒言】2009年4月, 新型インフルエンザ (パンデミック (H1N1) 2009) が海外で発生し, 5月には国内で感染が始まった. 本稿では今後のパンデミック対応への教訓を含め, 2009-20...
学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第3809号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第561号. 学位授与年月日: 平成25年9月20日新潟医学会雑誌. 2013, 127(9), 490-49...
[抄録] 慢性好酸球性肺炎の胸部単純X線像, CT像についてはいくつかの報告があるが未だ充分な定説がない. そこで今回慢性好酸球性肺炎の診断を得た31例について胸部単純X線像とCT像を比較検討した. ...
【背景】長期経過の潰瘍性大腸炎 (ulcerative colitis: 以下UC) の合併症として大腸癌の発生がある. UCに発生する大腸癌はdysplasiaと呼ばれる粘膜内腫瘍を前癌病変とするこ...
【諸言】消化管由来の腹膜炎は診断や治療が遅れると容易に敗血症に移行する緊急度の高い病態であり,重傷度や適切な治療法を早期に、判断することは非備に重要である. 腹膜炎重症化の一因としてグラム陰性桿菌から...
【緒言】Vimentin は間葉系細胞に特有な中間径フィラメントである. Vimentin は細胞表面から核への機械的形質導入, 細胞間接着や細胞分裂などの細胞周期に関係している. すでに Vimen...
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