【目的】本研究の目的は, 局所進展が高度な肝内胆管癌に対する術前化学療法の効果と周術期に及ぼす影響を明らかにすることにある. 【方法】当科で2009年1月から2012年8月までに術前の画像診断で根治切除が困難・不能と判断された症例に対して術前化学療法を行った5例を対象とした. 根治切除が困難・不能と判断した因子は, 高度局所進展(腹壁・胃への浸潤, 腹膜播種)が4例, 高度局所進展+大動脈周囲リンパ節転移が1例であった. 術前化学療法としては, gemcitabine(GEM)が2例, テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)が1例, GEM+S-1が1例, GEM+S-1からGEM+cisplatinに変更が1例であった. 抗癌剤効果判定基準(RECISTガイドライン)に準じて術前化学療法の効果を判定した. 【成績】標的病変の抗癌剤効果判定は, 部分奏功(PR)が1例(GEM+S-1を施行し腫瘍縮小率68%), 安定(SD)が3例, 進行(PD)が1例であり, 奏功率は20%であった. Grade3の有害事象を1例に認めたが, 全例で術前化学療法前に立案していた術式の遂行が可能であった. 全例にR0切除が行われ, pStage Iが1例, pStage IVAが3例, pStage IVBが1例であった. 術後合併症を3例に認めた. その内訳は, 腹腔内膿瘍2例, 仮性動脈瘤破裂1例, 腸炎1例, リンパ漏1例(重複あり)であった. 術後在院死亡は認めなかった. 術前化学療法の効果判定がPRとSDであった2例が, 各々術後9か月, 14か月に原病死したが, 残り3例は生存中であった. 全症例の累積1年生存率は75%, 累積2年生存率は50%, 生存期間中央...
乳癌手術後にメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)による創感染から敗血症性ショックを来した1例を報告する. 患者は59歳, 女性. 高血圧症の既往がある. 左乳癌(T3N1M0)に対して左乳房全摘術, ...
【目的】当科では2005年10月から肛門疾患に対して硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸注射液による硬化療法(ALTA)を導入している. 今回, 導入初期2年間の治療成績を検討し, 患者アンケートによ...
【目的】私たちはラット抗糸球体基底膜抗体腎炎モデルにおいて, SM22_αが障害された糸球体上皮細胞に発現することを見出した. 本研究では, 上皮細胞障害と尿細管間質障害を併発する巣状糸球体硬化症モデ...
【目的】術前外来化学療法を受ける乳がん患者のQOLに患者の属性や化学療法に伴う副作用をはじめとする臨床的事項や心理的要因が患者に与える影響を明らかにする. 【方法】術前外来化学療法を受ける乳がん患者5...
食道扇平上皮癌は異形成 (dysplasia) と呼ばれる異型扇平上皮を前癌病変とし, それが上皮内癌 (carcinoma in situ: CIS) を経て浸潤癌に進行すると考えられている. Dy...
野菜や果物の, がん及び循環器疾患(CVD)予防効果は常識的であると考えられてきたが, 近年, 欧米の大規模コホートでがんについては否定的な結果が相次いでいる. わが国の大規模コホート研究において, ...
我々は温存乳房に発生した稀な神経内分泌細胞癌の1手術例を経験したので報告する. 68歳女性. 6年前に両側乳癌に対し両側乳房部分切除, 腋窩リンパ節郭清が施行されている. 左T1N0, 右T2N0で,...
【目的】血液透析患者数の増加に伴い, 腹部手術を要する血液透析患者が近年, 増加している. 本研究では, 慢性腎不全による血液透析患者の腹部手術症例の術後成績からその問題点を明らかにする. 【対象と方...
絨毛癌の治療成績は早期発見, 早期治療, さらに化学療法の進歩, また手術療法, 放射線療法, 免疫療法を併用した集学的治療などにより飛躍的に向上している. しかし, 手術療法に限つていえば, 転移病...
2006年に作成されたIPMN国際ガイドラインでは, 悪性の可能性が高い症例 (主膵管型, 3cm以上の嚢胞径, 壁材結節あり) を絶対的手術適応とし, 有症状例を相対的手術適応としている. 絶対的手...
【目的】 肝細胞癌に対する動注用アイエーコール^(R)を用いた術前肝動注化学療法が肝切除の周術期に与える影響および抗腫瘍効果を明らかにする. 【対象・方法】 動注用アイエーコール^(R)を用いた術前肝...
本邦における肺癌の発生ならびに肺癌死亡の増加が著しい.20世紀終盤には肺癌死亡は胃癌を抜いて第1位になった.この増加傾向は今後も続き,西暦2015年には年間肺癌死亡者数は12万人に達すると推計されてい...
【目的】患者の高齢化, 併存症をもつ患者の増加により, 在院期間の延長, 転院先の受け入れ困難等が社会的な問題となっている. 一方で, 急性期疾患を対象とする基幹病院においては在院日数の短縮が求められ...
【目的】 壁深達度が固有筋層に留まる胆囊癌(pT1b胆囊癌)の切除術式に関して, 胆囊摘出術で十分であるか, 肝切除やリンパ節郭清を伴う切除(根治切除)が必要であるかについては, 未だに一定の見解が得...
組織傷害によって放出される内因性物質は, いわゆる”デンジャーシグナル”として炎症を引き起こすことが知られるようになり, 近年, その種類や炎症発症機序が少しずつ明らかになってきた. 一方, 最近我々...
乳癌手術後にメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)による創感染から敗血症性ショックを来した1例を報告する. 患者は59歳, 女性. 高血圧症の既往がある. 左乳癌(T3N1M0)に対して左乳房全摘術, ...
【目的】当科では2005年10月から肛門疾患に対して硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸注射液による硬化療法(ALTA)を導入している. 今回, 導入初期2年間の治療成績を検討し, 患者アンケートによ...
【目的】私たちはラット抗糸球体基底膜抗体腎炎モデルにおいて, SM22_αが障害された糸球体上皮細胞に発現することを見出した. 本研究では, 上皮細胞障害と尿細管間質障害を併発する巣状糸球体硬化症モデ...
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