乳牛の飼養管理においては、各個体の人間に対する反応は、家畜管理の上で極めて重要な性質である。そこで、今回は、スタンチョンに繋留中の搾乳牛が人間に対して示す反応を観察した。新潟大学附属農場の搾乳牛15頭を調査した。まず、佇立・横臥している牛に対して、ひとりの人間(管理者)が正面・斜め前に、立つ・座ったとき(静止)の反応を調べて5段階で評価した。次に、佇立中の牛に対して、前方から顎をなでる、額を軽く叩く、鼻面をなでる(接触)、に対する反応を調べて5段階評価した。さらに、後方からブラッシングする、横臥中の牛に対して真後ろに立つ、尻を軽く叩く、に対する反応を調べて3段階で評価した。搾乳牛は、人間が目の前に静止した場合に最も親和的に反応し、接触するとやや拒否的な反応がみられた。また、搾乳牛は、横臥中よりも佇立中に親和的に反応した。ただし、横臥中の牛は人間に対する反応が極めて鈍かった。人間の接触では、「額を軽く叩く」に対しては最も親和的反応を示し、「鼻面をなでる」に対してはそれに比較するとやや拒否的反応を示した。後方からの行動に対しては総じて無反応なことが多かった。このように、搾乳牛の人間に対する反応は牛の姿勢と接触する方向によって大きく異なり、横臥中や後方からの接触に対してはほとんど反応しないことがわかった。個体別では、15頭中14頭が正の評点を示した。負の評点を示したのは1頭のみであった。15頭の人間の静止と接触に対する反応は、3種類の反応に分類できた。このことから、人間の静止に対する反応と接触に対する反応は異なる性質である可能性が示された。Response toward the person is the very important nature which each indiv...
科学研究費補助金[基盤研究C](課題番号18580110)研究成果報告書巻末の学術雑誌掲載論文は削除しております.1.低栄養状態におけるロイシンの作用 ラットに無タンパク質食を1週間自由摂取させると...
自2005年以降,我國針對是否開放含萊克多巴胺畜產品進口之問題即屬多事之秋,其主因係在食品添加物專家委員會(Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additiv...
本稿の目的は、宮崎県椎葉村を対象に、猟師と猟犬との種=横断的交渉のあり方を、日常生活が営まれる里の領域と、狩猟が実践される山の領域の異なる位相から考察することを通じて、各位相に特徴づけられる主体性の相...
今日の農業生産は、高度に発達した資本主義的生産様式に包摂されることを余儀なくされた。農産物はその生産過程と生産物の特質により、農産物の商品化、すなわち、生産物の価値実現過程において、商業資本の役割は重...
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分娩後の数日間は急激な泌乳開始に伴ってカルシウム(Ca)要求量が増加し,ほぼ全ての乳牛において血中カルシウム(Ca)濃度は低下する(低Ca血症).この低下が著しい乳牛では,産褥麻痺(乳熱)と呼ばれる弛...
application/pdf日本列島において,ブタは大陸からもたらされた可能性が高い。しかしブタを農耕に取り込むといった特異な循環システムをもつ中国的集約農耕は,弥生時代およびそれ以降の日本の歴史に...
科学研究費補助金研究成果報告書研究種目: 基盤研究(B)研究期間: 2000~2002課題番号: 12470121研究代表者: 馬場 忠雄(滋賀医科大学・医学部・副学長)研究分担者: 安藤 朗(滋賀医...
牧畜民とよばれる種族の中には、乾燥地帯で馬、羊その他を飼育するものと、寒帯でトナカイを飼育するものとに大別される。前者が湿潤地帯あるいはオアシスと相接して農耕との関連をもつのに対し、後者は農耕地帯から...
本稿の目的は、北海道の競馬産業における競走馬の経済動物としての側面を記述することを通して、人間と動物のコンタクト・ゾーンにおいて、両者の非対称性がいかにして構築されているか考えることである。事例として...
科学研究費補助金研究成果報告書研究種目: 基盤研究(C)研究期間: 2005~2007課題番号: 17591169研究代表者: 田中 俊宏(滋賀医科大学・医学部・教授)健康人由来の、すなわち野生型のケ...
個人情報保護のため削除部分あり町入用とは、家持町人が所持屋敷の規模に応じて支出する町の運営費であるが、一七世紀後半以降は貨幣経済の進展と町内の公共業務の増大によってその負担額は年々増加していた。幕府は...
近代の名望家に関する従来の研究では、彼らを近世の豪農層から連続する存在と理解する傾向が強かった。しかし近年では、近代になって新たに勃興した名望家がいることが確認され、改めて近代的な存在として名望家を把...
作用機作がすでに知られている各種特異的阻害剤を用いて, Phytophthora capsiciの無性的生活環における種々の分化の過程の代謝依存性を推察した。RNA合成阻害剤であるアクチノマイシンDは...
科学研究費補助金研究成果報告書研究種目: 基盤研究(C)研究期間: 2003~2004課題番号: 15591625研究代表者: 瀬戸 倫義(滋賀医科大学・医学部・講師)研究分担者: 犬伏 俊郎(滋賀医...
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