個人情報保護のため削除部分あり解放から政権離脱に至る三年間のフランス共産党の軌跡の特徴は、①賃金抑制派が多数を占める連合政権に参加するため、 賃金抑制に協力するが、その結果労働者の支持が動揺すれば賃上げ運動を組織する、というパターンを繰り返したことである。連合政権参加と労働者の支持こそ、共産党が追求した相いれ難い二つの目標であった。②一九四六年夏以降、この二つの目標の矛盾が激化した。その時までは、労働運動内で共産党に対抗しえる勢力がなかったため、共産党は要求を軽視していても労働者の支持を繋ぎとめておくことができた。しかしPTTストで状況は変わった。護民官イメージを競う有力対抗馬の出現で、共産党は賃上げ要求に積極的にならざるをえなくなり、それは必然的に、連合政権における居心地を漸次悪くした。そして四七年五月、政権からの一時的離脱を覚悟してまでも共産党は、労働者の支持を守るために賃上げ要求を掲げ続けなければならなかった。Ce qui caractérise le P. C. F. à la période de sa participation aux gouvernements, c'est tout d'abord qu'il a réitéré un pattern contrasté; d'une part, une collaboration au freinage de salaire, collaboration indispensable pour participer aux gouvernements et d'autre part, une campagne pour obtenir une augmentation de salaire au cas où...