律令支配体制の構造的把握とともに、律令国家権力の本質の究明を律令前の収奪体系・権力構造の考察とその律令制への移行の問題からおこなう。本稿はその仕事の一環として伴造系氏族の問題をとりあげ、大連物部氏に関する基礎的考察を試みるものである。六世紀後半没落した物部氏が再たび律令支配層の中軸になる事情を、律令制成立史上画期的な対氏族政策である天武「八姓」賜姓問題の検討をふまえて、壬申の乱後天皇ディスポティズム確立を意図してつくられた律令制的祭祀形態成立との関係で考察する。また没落後の物部氏が警察的実務を担う下級氏族であった点に注目し物部氏復活の要因たる物部氏と石上神宮との独占的関係が壬申の乱後に成立したと述べる。以上の点を前提として物部氏に関する記紀伝承系譜分布等の史料を検討し既往の学説の承認しがたいことを指摘し、物部氏の成立展開過程に関する試論をこころみるものである。The nature of the power of the Ritsuryo 律令 state, with systematic grasp of the Ritsuryo controlling system, is to be examined through the consideration of the exploiting system and the power structure before Ritsuryo and the problem of its transition to Ritsuryo : this article, as a part of this examination, tries a basic consideration about the Omuraji Monobe 大連...
個人情報保護のため削除部分あり本稿の課題は、清和源氏の嫡流でありながら、ほとんど包括的に論じられたことのない摂津源氏一門の実態を通時的に解明してゆくことと、それによって軍事貴族層全般に関する段階区分を...
個人情報保護のため削除部分あり中国明清時代における徭役制度は、中央と地方の財政を賄うものだけでなく、行政制度と官僚制度に対しても重要な役割を持っていたはずである。徭役制度と行政制度、官僚制度の関係、あ...
現代においては、日本の河川は行政機関によって管理されているが、近世では一部の大河川では諸藩による河川改修や維持管理が行なわれていたものの、身近な川の治水・利水については地域の中で解決していた。その核と...
個人情報保護のため削除部分あり畿内地方の弥生土器には中期から後期にかけて大きな変化があるとされている。本稿では、まず、畿内弥生土器を構成する各器種の系列を復原してその変化を概観し、同時に編年の重要な指...
個人情報保護のため削除部分あり大宝二年五月、「参二-議朝政一」せしむという形ではじめて登場した参議については、これまで律令太政官制にもれた氏族の吸収という理解がなされてきた。これは太政官機構が有力氏族...
郷士制度は旧土豪・旧在地家臣に対する懐柔策として、またそれ故に藩体制の中に占める位置は副次的な機構として理解されてきた。ここでは土佐藩における郷士制度を初期藩政との関連で、その果す役割についてみた。主...
個人情報保護のため削除部分あり室町慕府ー守護体制の根幹としての意義を有する幕府の一国平均役の戦国期における実態については、戦国期を幕府-守護体制の全面的な崩壊期とする認識により、従来全く明らかにされる...
個人情報保護のため削除部分ありギリシア人の連邦国家はヘレニズム時代に重要な役割を演じたものであり、それは都市国家の次元を超えていた点でポリス理念の終焉を意味するものと考えられている。それにも拘らず、同...
個人情報保護のため削除部分あり本稿は幕藩制初期における領主権力の再生産構造に焦点をあて、素材を譜代大名酒井小浜藩にもとめたものである。小浜藩は、農業生産力の面で限定をうけつつも、地方知行の廃止による支...
個人情報保護のため削除部分ありウォルター・E・ワイルは今世紀初頭から第一次大戦期にかけてのアメリカの精力的な改革的時論家であった。彼は一九一二年刊行の主著『新しい民主主義』において、一九世紀末からアメ...
個人情報保護のため削除部分あり今日、神社に伝来している古文書のなかに、「御奉行所候也」という書止め文言の文書がある。この文書は、様式的には御教書であり、公刊の史料集では、すでに御教書として扱われてきて...
個人情報保護のため削除部分あり鎌倉期守護の系譜を引く室町期塩冶氏は、その基盤である出雲国最大の河川水運の要衝を確保して、特に出雲国西部において強大な政治的実力を有し、十五世紀末には杵築大社両国造家など...
個人情報保護のため削除部分あり追記あり(58巻3号p.469)正倉院蔵の鳥毛立女屛風には、下貼に天平勝宝四年の反故文書が用いられている。この文書は、買物申請帳・買新羅物解などとして公刊されている正倉院...
小稿は、天正末期の毛利氏の領国支配の進展状況と、家臣団の構成・活用の実態を、「八箇国御時代分限帳」の分析を通して明らかにしょうとしたものである。大名領主権確立の方向が、領国内の中世的な夾雑権力を排除し...
個人情報保護のため削除部分ありヨーロッパ近世の独裁政治と都市商人とはその利害が相一致し、両者は相互援助のもとに発展を遂げた。宋代以後、中国の近世社会においても独裁政治が発達するが、その背景にはやはり商...
個人情報保護のため削除部分あり本稿の課題は、清和源氏の嫡流でありながら、ほとんど包括的に論じられたことのない摂津源氏一門の実態を通時的に解明してゆくことと、それによって軍事貴族層全般に関する段階区分を...
個人情報保護のため削除部分あり中国明清時代における徭役制度は、中央と地方の財政を賄うものだけでなく、行政制度と官僚制度に対しても重要な役割を持っていたはずである。徭役制度と行政制度、官僚制度の関係、あ...
現代においては、日本の河川は行政機関によって管理されているが、近世では一部の大河川では諸藩による河川改修や維持管理が行なわれていたものの、身近な川の治水・利水については地域の中で解決していた。その核と...
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個人情報保護のため削除部分あり大宝二年五月、「参二-議朝政一」せしむという形ではじめて登場した参議については、これまで律令太政官制にもれた氏族の吸収という理解がなされてきた。これは太政官機構が有力氏族...
郷士制度は旧土豪・旧在地家臣に対する懐柔策として、またそれ故に藩体制の中に占める位置は副次的な機構として理解されてきた。ここでは土佐藩における郷士制度を初期藩政との関連で、その果す役割についてみた。主...
個人情報保護のため削除部分あり室町慕府ー守護体制の根幹としての意義を有する幕府の一国平均役の戦国期における実態については、戦国期を幕府-守護体制の全面的な崩壊期とする認識により、従来全く明らかにされる...
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個人情報保護のため削除部分ありウォルター・E・ワイルは今世紀初頭から第一次大戦期にかけてのアメリカの精力的な改革的時論家であった。彼は一九一二年刊行の主著『新しい民主主義』において、一九世紀末からアメ...
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個人情報保護のため削除部分あり追記あり(58巻3号p.469)正倉院蔵の鳥毛立女屛風には、下貼に天平勝宝四年の反故文書が用いられている。この文書は、買物申請帳・買新羅物解などとして公刊されている正倉院...
小稿は、天正末期の毛利氏の領国支配の進展状況と、家臣団の構成・活用の実態を、「八箇国御時代分限帳」の分析を通して明らかにしょうとしたものである。大名領主権確立の方向が、領国内の中世的な夾雑権力を排除し...
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現代においては、日本の河川は行政機関によって管理されているが、近世では一部の大河川では諸藩による河川改修や維持管理が行なわれていたものの、身近な川の治水・利水については地域の中で解決していた。その核と...