四阿(あずまや)火山は長野・群馬県の県境に位置し,約80万年前~45万年前にかけて活動した大型の成層火山である.環状に連なる稜線によって囲まれた“四阿カルデラ”と呼ばれる直径3 kmほどの凹地が,地形的な特徴である.このカルデラから流れ出る米子川の上流域には,厚さ150 mに達する溶岩層が作る断崖絶壁が約1 kmも続き,不動滝(ふどうだき)や権現滝(ごんげんだき)をはじめとする落差70~80 mほどの複数の滝が見られる.また,カルデラ内には硫黄鉱床が存在し,1960(昭和35)年まで米子(よなこ)硫黄鉱山として採掘が続けられた.このほか周辺には,中世の山岳修験道に由来をもつ米子不動奥之院(よなこふどうおくのいん)や但唱(たんしょう)上人が木食行を行ったと伝えられる遺跡も存在する.本コースでは,四阿カルデラ,不動滝や権現滝といった成層火山体の開析地形とそれらを構成する火山岩類を観察するとともに,米子硫黄鉱山跡や米子不動奥之院といった人文的景観についても見学する
本研究では火山体におけるガリー侵食の発達プロセスを明らかにすることを目的としており,孤立峰火山体において放射状に発達したガリー侵食量の位置的変化を調べた.方向と標高こついての侵食量の位置的変化をもたら...
北海道有珠火山は明治43年大活動を行つて以來靜穩な状態をつづけてきたが,昭和18年暮より再び活動を開始し,12月27日より多數の地震の發生していることが北麓で感知せられるやうになり,次で翌年1月には東...
本報文の題目たる茅ヶ岳火山は富士と八ヶ岳との中間、北緯35°40-50.3'東徑138°25-36'に位す。此の火山の地質學的並に岩石學的調査により得られたる結果の要點を摘録すれば下の如し。(1)本火...
四阿火山において地質調査,K-Ar年代測定および全岩化学組成分析を行い,火山活動史の再検討を行った.本火山は噴出物の分布と地形の開析の程度差,活動年代および全岩化学組成から,3つの火山体(初期火山体,...
倍率2000倍の逆立振子微動計を持ち廻つて,大島内に成る可く一様になる様に選定した十九の觀測點で微動の觀測を行つた,其の結果2~3の例外を除けば,微動は外輪山の内部では種々な周期から成る振動をしてゐる...
三原山の1950年の噴火以来,地球磁場の変動を出来る限りの高い精度で,しかも長期にわたつて観測し,その資料を集めるよう努力してきたが,第3報に続いて,1953年10月までに行われた一連の伏角測量と偏角...
昭和14年の夏,淺間火山の近傍に於いて地球磁氣の測定を行つた際に,同時にAskania製のGrosse Drehwaageを用ひてEovos量の測定を行つた.その測定結果を第1圖に勾配と曲率とに分けて...
桜島の噴火活動に盛衰に伴う雨水・土砂流出量の変化について、現地調査結果に基づき検討した。得られた結果は次の通りである。(1)現地降雨実験によれば表面侵食による流出土砂量と表面流出量は、期間雨量の増加に...
桜島の噴火活動に盛衰に伴う雨水・土砂流出量の変化について、現地調査結果に基づき検討した。得られた結果は次の通りである。(1)現地降雨実験によれば表面侵食による流出土砂量と表面流出量は、期間雨量の増加に...
既に報告した第1,第2報に於て,1943年12月28日にはじまる今回の有珠山の噴火に伴つた地震活動及びその後間もなく明かになつた東山麓の隆起について述べ,更に昭和新山に成長するまでの経過の概略を報告し...
霧島火山の深部構造を調べる目的で,MT観測を行った結果について報告する.深さにして数km~数10kmまでに対応する霧島火山の電気比抵抗構造は,おおよそ4層構造で表わすことができることがわかった.表層は...
霧島火山は,九州南部に位置する第四紀の複成火山であり,歴史時代の噴火記録も多く残る活火山である.20あまりの小さな火山体と火口が北西-南東方向に長い30kmx20kmのほぼ楕円形をした地域に集中してい...
東北線の白石驛又は大河原驛から遠刈田温泉へ行く途中,先づ目につくのは,道路の左側に根を張る青麻火山の姿である.此火山は,高さこそ約800米に過ぎないが,爆発や浸蝕作用のために変貌した外輪山とその内側に...
長野県中部松本盆地の南縁部には,梨ノ木礫層と呼ばれる陸成堆積物が分布している.梨ノ木礫層は盆地内部を埋積した最初の堆積物とされ,その堆積年代は松本盆地の形成過程を検討する上で注目されてきたが,確定して...
淺間火山周圍29ヶ所に於いて,地磁氣の三成分の絶對測定を行つた,火山觀測所及び小諸地磁氣觀測室に於ける磁氣變動計の記録を用ひて,日變化及び磁氣嵐の補正を行ひ,各測點に於ける日平均値を得た.測定結果より...
本研究では火山体におけるガリー侵食の発達プロセスを明らかにすることを目的としており,孤立峰火山体において放射状に発達したガリー侵食量の位置的変化を調べた.方向と標高こついての侵食量の位置的変化をもたら...
北海道有珠火山は明治43年大活動を行つて以來靜穩な状態をつづけてきたが,昭和18年暮より再び活動を開始し,12月27日より多數の地震の發生していることが北麓で感知せられるやうになり,次で翌年1月には東...
本報文の題目たる茅ヶ岳火山は富士と八ヶ岳との中間、北緯35°40-50.3'東徑138°25-36'に位す。此の火山の地質學的並に岩石學的調査により得られたる結果の要點を摘録すれば下の如し。(1)本火...
四阿火山において地質調査,K-Ar年代測定および全岩化学組成分析を行い,火山活動史の再検討を行った.本火山は噴出物の分布と地形の開析の程度差,活動年代および全岩化学組成から,3つの火山体(初期火山体,...
倍率2000倍の逆立振子微動計を持ち廻つて,大島内に成る可く一様になる様に選定した十九の觀測點で微動の觀測を行つた,其の結果2~3の例外を除けば,微動は外輪山の内部では種々な周期から成る振動をしてゐる...
三原山の1950年の噴火以来,地球磁場の変動を出来る限りの高い精度で,しかも長期にわたつて観測し,その資料を集めるよう努力してきたが,第3報に続いて,1953年10月までに行われた一連の伏角測量と偏角...
昭和14年の夏,淺間火山の近傍に於いて地球磁氣の測定を行つた際に,同時にAskania製のGrosse Drehwaageを用ひてEovos量の測定を行つた.その測定結果を第1圖に勾配と曲率とに分けて...
桜島の噴火活動に盛衰に伴う雨水・土砂流出量の変化について、現地調査結果に基づき検討した。得られた結果は次の通りである。(1)現地降雨実験によれば表面侵食による流出土砂量と表面流出量は、期間雨量の増加に...
桜島の噴火活動に盛衰に伴う雨水・土砂流出量の変化について、現地調査結果に基づき検討した。得られた結果は次の通りである。(1)現地降雨実験によれば表面侵食による流出土砂量と表面流出量は、期間雨量の増加に...
既に報告した第1,第2報に於て,1943年12月28日にはじまる今回の有珠山の噴火に伴つた地震活動及びその後間もなく明かになつた東山麓の隆起について述べ,更に昭和新山に成長するまでの経過の概略を報告し...
霧島火山の深部構造を調べる目的で,MT観測を行った結果について報告する.深さにして数km~数10kmまでに対応する霧島火山の電気比抵抗構造は,おおよそ4層構造で表わすことができることがわかった.表層は...
霧島火山は,九州南部に位置する第四紀の複成火山であり,歴史時代の噴火記録も多く残る活火山である.20あまりの小さな火山体と火口が北西-南東方向に長い30kmx20kmのほぼ楕円形をした地域に集中してい...
東北線の白石驛又は大河原驛から遠刈田温泉へ行く途中,先づ目につくのは,道路の左側に根を張る青麻火山の姿である.此火山は,高さこそ約800米に過ぎないが,爆発や浸蝕作用のために変貌した外輪山とその内側に...
長野県中部松本盆地の南縁部には,梨ノ木礫層と呼ばれる陸成堆積物が分布している.梨ノ木礫層は盆地内部を埋積した最初の堆積物とされ,その堆積年代は松本盆地の形成過程を検討する上で注目されてきたが,確定して...
淺間火山周圍29ヶ所に於いて,地磁氣の三成分の絶對測定を行つた,火山觀測所及び小諸地磁氣觀測室に於ける磁氣變動計の記録を用ひて,日變化及び磁氣嵐の補正を行ひ,各測點に於ける日平均値を得た.測定結果より...
本研究では火山体におけるガリー侵食の発達プロセスを明らかにすることを目的としており,孤立峰火山体において放射状に発達したガリー侵食量の位置的変化を調べた.方向と標高こついての侵食量の位置的変化をもたら...
北海道有珠火山は明治43年大活動を行つて以來靜穩な状態をつづけてきたが,昭和18年暮より再び活動を開始し,12月27日より多數の地震の發生していることが北麓で感知せられるやうになり,次で翌年1月には東...
本報文の題目たる茅ヶ岳火山は富士と八ヶ岳との中間、北緯35°40-50.3'東徑138°25-36'に位す。此の火山の地質學的並に岩石學的調査により得られたる結果の要點を摘録すれば下の如し。(1)本火...