本稿では、心理療法とナラティヴとの関連について、心理療法の営みの側から検討した。まず、心理療法においてクライエントの語りを聴くとはどのような営みなのかを考察し、心理療法においては心理臨床家とクライエントとの「関係」が重要となることが確認され、その関係を基盤として、コンステレーションを読むという営みが展開し、それによってナラティヴが創出される過程が始まることが論じられた。次いで、アーサー・クラインマンとのやりとりを紹介しながら、真にかけがえのないものに触れるためにはナラティヴをどのように扱うことが重要なのかを考察した。さらに、クラインマンが取り上げたある糖尿病者のナラティヴを紹介し、それを心理療法の次元から考察することによって、語り/聴くことの意味や共感について議論した。最後に、わたし自身の心理療法観が東洋思想の影響を受けていることを指摘し、そのことの心理療法的意味を、雨請い祈祷師のナラティヴを紹介して、「道」の思想から検討した。This essay examines how narratives are created in the process of psychotherapy, based on the viewpoint of my psychotherapy. First, I mentioned that my psychotherapy is strongly influenced by Hayao Kawai who is the most famous psychotherapist in Japan, and pointed out that psychotherapy in this essay is based on his psychotherape...
[[abstract]] 本研究為一位實習諮商心理師在個人中心學派實踐歷程的自我敘說探究,研究者藉由實習歷程中的實習週誌、接受督導反思以及個人生活反思、同儕對談,將自我敘說化為故事文本,以「整體-內...
生物学的製剤の登場は,既存の治療で難渋していた重症乾癬患者における皮疹のコントロールや乾癬性関節炎患者における関節破壊の進展抑制を可能にした.現在わが国で乾癬に対して使用可能な生物学的製剤は6剤あり,...
本稿では、精神分析的心理療法における「心的変化」について、「心的空間」の視点から考察した。精神分析的心理療法における「心的変化」については「心的空間」と密接に関係すると示唆された。さらに来談者中心療法...
[要約] 心療内科で扱う心身症の患者によくみられる特徴としては、失感情症、失感情言語化症(Alexithymia): 自分の内的な感情への気づきとその言語表現が制約された状態、と失体感症(Alexis...
この小論文においては、「心理療法とは何か?」、「心理療法家の役割とは何か?」、「心理学者の抱く危険のある病理的思考」がC.G.ユングの考えを参照しつつ議論される。また、そうする中で「心理療法がなぜ複数...
本論文は,クライエントのアタッチメントパターンと成人への個人心理療法の関連についての先行研究を概観し,それらの成果や課題について検討した。先行研究の概観によると,クライエントのアタッチメントパターンは...
プレイセラピーにおいてプレイセラピストが果たす役割については、既に多くの先人により論じられてきたが、本稿では、筆者が考え続けてきた場所論的心理療法の視点から、プレイセラピーの中でも特に重要と思われる、...
近日,中国科学院心理研究所研究员王力受邀担任European Journal of Psychotraumatology (EJPT) 编委。 European Journal of Psychotr...
心理療法において, クライエントは主訴や症状に始まり心理療法過程中に異質な自分が表れる体験等の, 自分にまつわる体験をすることがある。本論では"自分の揺らぎ"と定義し, その意義を論じることで, 心理...
本稿では、心理療法の場について考えることを目的に、Winnicottにおける「遊ぶこと」の理論、特に十分に議論されていない“遊べない”というアイデアの再検討を試みた。彼の人格理論の整理からは、“遊べな...
精神分析的精神療法と森田療法の両分野の臨床に細細とたずさわって久しい。胡散臭くも精神療法的二重人格者を続けてきたが,そのわけは,一見対照的なこれらの精神療法が相互に学び合う可能性へのこだわりにある。そ...
人が生きていく上で他者との「関係の相互性」は極めて重要である。その在りようは,患者の内的世界における対象関係に依拠している。本論文では,疾病の背後に「関係の相互性」の問題が潜んでいることを論じた。まず...
分析心理学では, 夢の補償機能を重視し, 主観水準の解釈に基づいて, 夢の中の対象に現れたクライエントの無意識の側面に気づき, それを以前の意識的態度に統合することが目指される。本論文では, 夢の中の...
本稿では心理療法のプロセスについて検討するために,複数の異なる学派のセラピストが同一の事例を読んで考察をした公刊事例を分析対象として,セラピストの視点に関する共通性の検討と事例プロセスのメタ的な分析を...
本論文においては、心理臨床を行う上での心的外傷(トラウマ)の扱いについて、主にその定義に着目しながら論考を行った。現在のDSMのPTSDの診断基準における、客観的に特定しやすい単回性のトラウマのみを対...
[[abstract]] 本研究為一位實習諮商心理師在個人中心學派實踐歷程的自我敘說探究,研究者藉由實習歷程中的實習週誌、接受督導反思以及個人生活反思、同儕對談,將自我敘說化為故事文本,以「整體-內...
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