本論文は、1990年代以降のグローバル化や情報化社会の発展に伴う日本人の海外進出の中で、移民として日本から海外へ永住予定で移住した日本人の子ども、いわゆる日系2世が経験する言語文化を跨ぐアイデンティティ形成の過程、また人間の意思疎通において言語がどのようにその子どもたちの中に作用していくのかということについて、彼らが創り出す文化自体をコンタクト・ゾーンとして捉え、考察する。近年、子どもの第二言語習得についての可能性が注目され、多言語教育や国際教育の研究が行われる一方で、それに伴うアイデンティティ形成への影響についての研究が副次的になっているという問題がある。そこで、本研究は、言語習得における技能面を問うのではなく、対象者が複言語主義の環境下で成長していく上での心の葛藤についての情報収集を行い、先行研究と対照させ議論することが目的である。研究対象者は、幼児から思春期後半までの日系2世とし、筆者が英国で2015年に行った研究結果をもとに、ドイツで2016年に、より社会学的な観点から行ったインタビュー調査も含め考察した。情報提供者の語りから、対象者の母語、継承語、外国語の習得目的の相違点を整理すると、母語と継承語の習得の使用役割が個々の帰属意識と密接に関わっており、それらの言語を人間関係や状況に合わせ、対象者は意識的にも無意識的にも言語を選択していることがわかった。それは同時に、彼らが各言語に内在する「自分」を選択することにも関連し、各言語が持っているコミュニティにおける経験の蓄積は、その言語における「自分の存在」を肯定する役割をも担い、ひとりの人間のアイデンティティの構成要素の一部であることが理解できる。As a result of globalisation and devel...
本稿では、人道主義プログラムの下、オーストラリアへの再定住を認められたアフリカ人難民と彼らの「社会統合」に向けた支援を行う教会の白人との力関係に着目し、両者の相互作用の中で構築される「難民性」とそれへ...
資質・能力型教育に転換した新学習指導要領では、「『社会に開かれた教育課程』の実現」「持続可能な社会の創り手」(「総則」)の理念を受け、「各教科等を学ぶ意義の明確化」が改めて重視され、各教科等の「学びの...
本稿は, オランダ領東インドにおける日本人小売商の取引関係と1929年の世界恐慌による不況対策の事例として, ジャワ島スマランの加藤長次郎商店(以下, 加藤商店)が有した取引相手の多様性が同商店の不況...
P(論文)この論文では、実際に音韻的に強調された語が、意味的にどのような影響をあらわし、その影響が統語的にどのように派生されるか、すなわち、日本語と英語、特に日本語のフォーカス現象を考察する。日本語の...
この論文では、実際に音韻的に強調された語が、意味的にどのような影響をあらわし、その影響が統語的にどのように派生されるか、すなわち、日本語と英語、特に日本語のフォーカス現象を考察する。日本語のデータは主...
[[abstract]]在台灣,日語能力測驗對學習日語的人來說,可以說是一項測試學習成果的重要指標。然而,關於這個具有高指標性的測驗,卻仍留有尚未解決的問題。其中之一為,關於級別的設定僅針對學習時間來...
ピア・レスポンスは欧米での外国語作文教育では現在最も一般的な学習活動となっているが、日本語教育ではピア・レスポンスに関する研究はまだごくわずかしか見られず、今後の研究に求められる点が多い。本稿は、第二...
本論文は,「書くことに関する『言葉による見方・考え方』とその指導法としての『文種換え』の研究」として採択された,科学研究費補助金助成研究(基盤研究(C)19K02802)の 2 年目(令和 2 年度)...
神奈川県茅ヶ崎市 コミュニション能力の育成を主たる目的とする英語教育の必要性が叫ばれ、コミュニカティブアプローチが教育現場に導入されるようになって久しい。そもそもコミュニケーション能力とは、その言語の...
本研究の目的は就労外国人における書字能力の量的取得に影響を与える属性を明らかにすることにある。先行研究として、1995年7月から1年間行われた断続的書字能力調査と2000年12月から1年間実施された横...
[[abstract]]近年來學習日語的人與日漸增,要學得能實際運用的日語能力,聽力是一大要素。在台灣的日語學習者,學習日語聽力的環境與機會都不多,因此聽力對於多數學習者來說是一大障礙。學習外語最重要...
本研究は,学習者のスポーツに対する固有の認知構造の形成に,どのような要因が連関をもってくるのかを明らかにすることを目的とする。上記目的に至るために,本学の体育実技(陸上運動)受講生151人を対象に,調...
平成10~12年度科学研究費補助金基盤研究(A)(2)研究成果報告書研究概要:環東中国海における二つの周辺文化、すなわち琉球文化と済州文化を同時的に捉えることによって導き出された研究成果は、予想どおり...
近代の名望家に関する従来の研究では、彼らを近世の豪農層から連続する存在と理解する傾向が強かった。しかし近年では、近代になって新たに勃興した名望家がいることが確認され、改めて近代的な存在として名望家を把...
外国語学習において反復練習は不可欠と思われるが、いわゆる「コミュニケーション英語」や「ゆとり教育」全盛の頃は反復練習が軽視され、昨今はその反動でドリル的な反復練習が見直されてきた。時代の振り子に揺られ...
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