2段階プロセスによるリグニンからのフェノール類製造　：　リグニンの低分子化機構の検討

可溶化・接触分解から成る2段階反応プロセスによるリグニンからのフェノール類の製造を検討した。本研究では、可溶化反応における反応条件の最適化を行うと共に、リグニンの低分子化機構を検討し、フェノール類収率の向上を図った。その結果、反応条件の最適化によるフェノール類収率の向上に成功し、リグニンの低分子化は、構成単位間の全結合のうち約6割を占めるエーテル結合の加水分解により進行することを明らかにした。第43回石油・石油化学討論会 （北九州） セッションID: 1C1