著者はかつて濱田から新發田に到る水準線路の變形を論じて約80km.の波長を有する隆起沈降の波の様なものがある事を指摘した.しかしこの變形が二次元的には如何なるものであるかは解らなかつた.共後宮部理學士も本州の中央及び東海沿岸の水準線路についても同様の結論を得た.それで更に本州を横断する4本の線路の變動を調べてみた處がやはり同じ様な波形を示す事が解つた.それで此の變動は二次元的には隆起區域と沈降區域とが不規則な市松模様に並んでゐると考へるのが至當である様に思はれるのである
沿岸段丘,河岸段丘(特に先行性流路に於けるもの),堆積面,及び侵蝕面等の變位から地殻運動を求め,そのGradientを定めた.これらの材料の内,海岸段丘は最も正しく地殼運動を示すものであり,その他のも...
ウエーゲナーの假説で假想せられるやうにシアル大陸がシマの海の上に浮んで居ると考へた揚合に,板状の大陸塊が重力的に絶對に安定であるかどうかと考へて見ると,必しもさうでない場合があり得るのである.それは次...
丹後地震に關聯した丹後地方の地殻の變形に就いては、彙報第八號(昭和五年)一五三頁に詳しく述べておいた。其の後陸地測量部によつて更に同地方の三等三角測量改測が施行された。本論文は其の結果の一部である丹後...
三角點又は水準點の垂直變動から推定される地塊の大いさは,10km程度のものと40~50km程良のものが比較的著しく目立つてみえる.関東地方では,之に相應して,地表から20km及50kmの厚さの水平層が...
地殼変動の研究は測地学の発達と共に多く行われ,とくに日本では全国に拡がる水準路線の繰り返し測量によって水準点の垂直変動から明らかにされてきた.これらの垂直変動の内で日本列島およびその周辺に発生する大地...
嚢に丹後地方及び伊豆地方に於ける三角點の水平移動から地表に於ける變形の大きさを計算した際に,その大きさは大體10-5の程度のものであるが,所謂断層の出来た近所では之が10×10-5以上である事を注意し...
地殻の變形が寄木細工の様であり、各の地塊は殆んど完全な剛體として動く様なものであるかどうかは多くの人々の興味を惹く所であろう。著者の一人は大正十三年頃別の意味に於ける地塊を力學的に考へた事もあるが、共...
地殻の非彈性的變形が局部的に集中して起る時は其爲に發生する熱の爲に局部的の高温を生じ得る。断層の生ずる時の温度上昇を概算して見ると、場合によつては、此れが温泉の温度等に影響し得る程度のものとなる。故に...
波長110kmのレーリー波の位相速度を,日本および米国の各地域について求めて,それと各地域のブーゲー異常との関係をみると,図1のようになる.著しいことは,日本と米国の点がはつきり2つにわかれること,両...
地震に伴つて生ずる地盤の隆起,沈降は,比較的急速に行はれ,裂罅等を現出することが屡々である.然るに,この地盤の運動は地震後には,漸次鎭まつてゆく傾向にあるやうである.本文に於いては,この地盤運動の時と...
昭和8年3月3日の三陸の津浪を伴つた地震に關聯して,地殻の變動を調べる目的を以て,三角測量並に水準測量が行はれたが,本文に於いては,從來屢々報告したと同様な方法で,その結果の解析を行つた事を述べてある...
陸地測量部によつて行はれすこ關西地方復舊一等三角測量の結果から、各點水平移動のdivergense, rotation. shear及strain ellipseの主軸の大さと方向を算出し其の地理的分...
三宅島の噴火(昭和15年7月12日)に伴つて生じた地殻の變形は,三角測量の實施せられたる結果求められた所の島内にある16個の三角點の水平及び垂直方向の移動量によつて示された.この移動量について調べた結...
此の觀測に用ひた装置は1914年にA.A.Michelsonが地殻の潮汐現象の觀測に用ひたものと同じ原理に基づくものである。今、地中に水平に、東西及南北の方向に、鐵管を埋め、其の中に水を半ば容して置く...
前論文(地震と雷雨との關係)に於て地震發生に及ぼす雷雨の動作の一として雷雨時の氣壓配置によつて地殻に或る機械的應力を興ふるであらうといふことを述べた.此問題と聯關して今度は地震と低氣壓との關係を調査し...
沿岸段丘,河岸段丘(特に先行性流路に於けるもの),堆積面,及び侵蝕面等の變位から地殻運動を求め,そのGradientを定めた.これらの材料の内,海岸段丘は最も正しく地殼運動を示すものであり,その他のも...
ウエーゲナーの假説で假想せられるやうにシアル大陸がシマの海の上に浮んで居ると考へた揚合に,板状の大陸塊が重力的に絶對に安定であるかどうかと考へて見ると,必しもさうでない場合があり得るのである.それは次...
丹後地震に關聯した丹後地方の地殻の變形に就いては、彙報第八號(昭和五年)一五三頁に詳しく述べておいた。其の後陸地測量部によつて更に同地方の三等三角測量改測が施行された。本論文は其の結果の一部である丹後...
三角點又は水準點の垂直變動から推定される地塊の大いさは,10km程度のものと40~50km程良のものが比較的著しく目立つてみえる.関東地方では,之に相應して,地表から20km及50kmの厚さの水平層が...
地殼変動の研究は測地学の発達と共に多く行われ,とくに日本では全国に拡がる水準路線の繰り返し測量によって水準点の垂直変動から明らかにされてきた.これらの垂直変動の内で日本列島およびその周辺に発生する大地...
嚢に丹後地方及び伊豆地方に於ける三角點の水平移動から地表に於ける變形の大きさを計算した際に,その大きさは大體10-5の程度のものであるが,所謂断層の出来た近所では之が10×10-5以上である事を注意し...
地殻の變形が寄木細工の様であり、各の地塊は殆んど完全な剛體として動く様なものであるかどうかは多くの人々の興味を惹く所であろう。著者の一人は大正十三年頃別の意味に於ける地塊を力學的に考へた事もあるが、共...
地殻の非彈性的變形が局部的に集中して起る時は其爲に發生する熱の爲に局部的の高温を生じ得る。断層の生ずる時の温度上昇を概算して見ると、場合によつては、此れが温泉の温度等に影響し得る程度のものとなる。故に...
波長110kmのレーリー波の位相速度を,日本および米国の各地域について求めて,それと各地域のブーゲー異常との関係をみると,図1のようになる.著しいことは,日本と米国の点がはつきり2つにわかれること,両...
地震に伴つて生ずる地盤の隆起,沈降は,比較的急速に行はれ,裂罅等を現出することが屡々である.然るに,この地盤の運動は地震後には,漸次鎭まつてゆく傾向にあるやうである.本文に於いては,この地盤運動の時と...
昭和8年3月3日の三陸の津浪を伴つた地震に關聯して,地殻の變動を調べる目的を以て,三角測量並に水準測量が行はれたが,本文に於いては,從來屢々報告したと同様な方法で,その結果の解析を行つた事を述べてある...
陸地測量部によつて行はれすこ關西地方復舊一等三角測量の結果から、各點水平移動のdivergense, rotation. shear及strain ellipseの主軸の大さと方向を算出し其の地理的分...
三宅島の噴火(昭和15年7月12日)に伴つて生じた地殻の變形は,三角測量の實施せられたる結果求められた所の島内にある16個の三角點の水平及び垂直方向の移動量によつて示された.この移動量について調べた結...
此の觀測に用ひた装置は1914年にA.A.Michelsonが地殻の潮汐現象の觀測に用ひたものと同じ原理に基づくものである。今、地中に水平に、東西及南北の方向に、鐵管を埋め、其の中に水を半ば容して置く...
前論文(地震と雷雨との關係)に於て地震發生に及ぼす雷雨の動作の一として雷雨時の氣壓配置によつて地殻に或る機械的應力を興ふるであらうといふことを述べた.此問題と聯關して今度は地震と低氣壓との關係を調査し...
沿岸段丘,河岸段丘(特に先行性流路に於けるもの),堆積面,及び侵蝕面等の變位から地殻運動を求め,そのGradientを定めた.これらの材料の内,海岸段丘は最も正しく地殼運動を示すものであり,その他のも...
ウエーゲナーの假説で假想せられるやうにシアル大陸がシマの海の上に浮んで居ると考へた揚合に,板状の大陸塊が重力的に絶對に安定であるかどうかと考へて見ると,必しもさうでない場合があり得るのである.それは次...
丹後地震に關聯した丹後地方の地殻の變形に就いては、彙報第八號(昭和五年)一五三頁に詳しく述べておいた。其の後陸地測量部によつて更に同地方の三等三角測量改測が施行された。本論文は其の結果の一部である丹後...