近年,極域氷床の融解が急速なペースで進行中であることが明らかになり,温暖化によって海水準が大きく上昇する懸念が高まっている.産業革命前よりも僅かに温暖な最終間氷期(13万~11.5万年前)には,6~9mもの急激な海水準上昇があったとされる.これが事実なら,現在と似た気候状態で,南極氷床の大規模な崩壊を誘発する臨界点が存在することになる.現在の平均的な気候状態はすでに最終間氷期のレベルに達しており,南極氷床の大規模な崩壊が将来に起こり得る可能性の検証は喫緊の課題と言える.本稿では最終間氷期の気候状態や海水準変動,南極氷床の安定性についての最新の知見を解説し,将来,南極氷床の大規模融解が引き起こされる可能性について考察する.Recent observations have revealed that the fastest melting rate of polar ice sheets ever observed is ongoing and there is growing concern of significant rise of sea level in the future. Geological records have suggested that abrupt rises in sea level (6-9 m rise) happened during the Last Interglacial when global mean sea surface temperature was slightly higher than the preindustrial level. If this were really happening, there is a c...
Ice shelf break-up and disintegration events over the past 5 decades have led to speed-up, thinning,...
この報告でプランクトン氷が南氷洋の1次生産に与える影響について,主として水中と氷中とのプランクトンの種類組成と量の比較から検討を行なった.底型プランクトン氷域-この海域のプランクトンは底型プランクトン...
Emerging ice-sheet modeling suggests once initiated, retreat of the Antarctic Ice Sheet (AIS) can co...
南極氷床は地球に存在する淡水の60%以上を蓄積し,巨大な淡水リザーバとしての役割を担っている.その変動は海水準,海洋循環,アルベド,地殻隆起など,地球の気候システムに大きな影響を与える.近年の観測技術...
気候変動が引き起こす氷床変動とそれに伴う海水量変動は,地球表層における質量分布を変化させ,固体地球を変形させる.これは粘弾性的性質をもつ地球がアイソスタシーを回復しようとする変動であり,多様な時空間ス...
三重大学大学院生物資源学研究科博士前期課程共生環境学専攻本論では,第四紀の気候遷移のメカニズムを考察する.とりわけ,氷期から間氷期へ遷移するメカニズムは,過去に氷体積やCO2 記録を用いて調べられてき...
世界の海洋の深層まで及ぶ最も大きな循環は,重い水が沈み込みそれが徐々に湧き上がってくる,という密度差による循環である.沿岸ポリニヤでの大量の海氷生成が重い水のソースになっている.衛星マイクロ波放射計デ...
南極大陸とその周辺に存在する山地,海岸,海底の地形・地質には,過去の南極氷床の盛衰が様々な形で記録されている.これらの記録は,断片的ではあるが,過去の南極氷床の空間的な分布範囲や拡大・縮小過程,当時の...
地球温暖化による南極氷床質量変動は,海面上昇の要因として大きな関心事である.地上での観測データが極めて乏しい南極で氷床質量収支を見積もることは,長らくほとんど不可能な課題であったが,1990 年代以降...
第8次(1967年),第9次(1968年),第10次南極地域観測隊(1969年)において実施された昭和基地周辺の海氷上(北の浦およびオングル海峡)における,積雪量と海氷厚の観測結果をまとめて報告する。...
海氷面積は,氷アルベドフィードバックによって気温変動に対して加速度的に変化するとともに,周囲の気温・海洋循環・生態系・温室効果ガスに大きな影響を与える.海氷面積が過去から現在にかけてどのように変動して...
プランクトンアイスは南極海のパックアイス中で広く見られる,プランクトンの繁殖により著しく着色された海氷である.海氷の面から見れば,この現象はプランクトンの増殖により着色した部分が選択的にとかされ,海氷...
none80siThe Antarctic Ice Sheet is an important indicator of climate change and driver of sea-level ...
南極氷床は地球最大の淡水リザーバであり,南大洋は最大の熱リザーバかつCO2 リザーバである.これらの巨大リザーバは,相互作用しながら一体となって全球環境を変化させる.南極環境システムの変動メカニズムを...
The West Antarctic Ice Sheet (WAIS) is considered the major contributor to global sea level rise in ...
Ice shelf break-up and disintegration events over the past 5 decades have led to speed-up, thinning,...
この報告でプランクトン氷が南氷洋の1次生産に与える影響について,主として水中と氷中とのプランクトンの種類組成と量の比較から検討を行なった.底型プランクトン氷域-この海域のプランクトンは底型プランクトン...
Emerging ice-sheet modeling suggests once initiated, retreat of the Antarctic Ice Sheet (AIS) can co...
南極氷床は地球に存在する淡水の60%以上を蓄積し,巨大な淡水リザーバとしての役割を担っている.その変動は海水準,海洋循環,アルベド,地殻隆起など,地球の気候システムに大きな影響を与える.近年の観測技術...
気候変動が引き起こす氷床変動とそれに伴う海水量変動は,地球表層における質量分布を変化させ,固体地球を変形させる.これは粘弾性的性質をもつ地球がアイソスタシーを回復しようとする変動であり,多様な時空間ス...
三重大学大学院生物資源学研究科博士前期課程共生環境学専攻本論では,第四紀の気候遷移のメカニズムを考察する.とりわけ,氷期から間氷期へ遷移するメカニズムは,過去に氷体積やCO2 記録を用いて調べられてき...
世界の海洋の深層まで及ぶ最も大きな循環は,重い水が沈み込みそれが徐々に湧き上がってくる,という密度差による循環である.沿岸ポリニヤでの大量の海氷生成が重い水のソースになっている.衛星マイクロ波放射計デ...
南極大陸とその周辺に存在する山地,海岸,海底の地形・地質には,過去の南極氷床の盛衰が様々な形で記録されている.これらの記録は,断片的ではあるが,過去の南極氷床の空間的な分布範囲や拡大・縮小過程,当時の...
地球温暖化による南極氷床質量変動は,海面上昇の要因として大きな関心事である.地上での観測データが極めて乏しい南極で氷床質量収支を見積もることは,長らくほとんど不可能な課題であったが,1990 年代以降...
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Ice shelf break-up and disintegration events over the past 5 decades have led to speed-up, thinning,...
この報告でプランクトン氷が南氷洋の1次生産に与える影響について,主として水中と氷中とのプランクトンの種類組成と量の比較から検討を行なった.底型プランクトン氷域-この海域のプランクトンは底型プランクトン...
Emerging ice-sheet modeling suggests once initiated, retreat of the Antarctic Ice Sheet (AIS) can co...