2010 年4 月の調剤報酬改定で,特定薬剤管理指導加算が新設された.加算を算定するための業務ガイドラインに則った特定薬剤管理指導業務(以下,管理指導業務)の有用性を評価した報告はない.そこで,simulated patients(以下,SP)を対象とした管理指導業務の実施後に,薬剤師とSP にアンケート調査を行い,管理指導業務の有用性を評価した.その結果,75.8%のSP が,従来の服薬指導と比較して,サポートシートを用いた管理指導業務を,高く評価した.これは,管理指導業務が有用であることを示唆するものである.また,「治療に対する意識が前向きになった人」および「治療への関心が高まった人」の8 割が薬剤師への信頼感も高まったと回答した.薬剤師への信頼感を高めることで,治療効果の高まる可能性が示唆された.At the revision of the official dispensing fee in April 2010, a special fee was newly established for the cost of pharmaceutical management service for high-risk medicines (PMSHRM), and operational guidelines showing the standards for calculating the special fee were developed. No reports yet evaluate the usefulness of PMSHRM in accordance with these guidelines. Therefore, after conducting P...